2011年8月19日金曜日

イギリスの結婚式

挙式が行われたHeaton House Farm, Stockport, UK

先日、大学時代の友人の結婚式に合わせてイギリスへ新婚旅行に行って参りました。
旅行の詳細写真はfacebookにアップしてるので、今回は、イギリスの結婚式と、イギリス留学時代の思い出を織り交ぜて書いてみようと思います。


 卒業式後に酔っぱらった二人
若いなぁ・・・(笑)

今回結婚した友人のジョーと出逢ったのは、シェフィールド・ハーラム大学1年生の頃。
プロダクトデザイン学部の同じクラスだったので、かれこれ7~8年の付き合いになります。
40人のクラスに留学生は1人という環境の中で、ジョーは初めて出来た友達でした。
当時、今より英語が話せなかったし、共通点は「自転車通学」しかなかったんだけど、気づいたら友達になってました。
週末は、ベトナム料理を食べ、パブでビリヤードをやったり、室内のロッククライミングに行ったり、仮装パーティーに出かけたり、よく遊んでいた思い出があります。彼が、ポケモンとかドラゴンボールが好きで、超サイヤ人の絵をトレーシングして大人の色塗りしてるのを知ったのは、大分後の話(笑)。

奥さんのジェスとジョーは高校のダンスパーティーで知り合って以来9年の仲。とにかく仲睦まじい。
ジョーと遊ぶようになって、ジェスと知り合ったが、とにかく純粋で好奇心旺盛という、ディズニーのヒロインみたいな子。おまけに、奇麗で屈託ない。


卒業後、国立公園のPeak Districtでの一枚。
イギリスはとにかく街と自然の距離が近い。
10分も自動車で走れば、手つかずの自然があります。


式場は、マンチェスターユナイテッドで有名なマンチェスター市のストックポートという場所から、更に車で30分ほど走った牧場でした(参照:冒頭写真)。山が無いイギリスは、丘続きで、ちょっと高いところに上ると、地平線が見えます。ただし、イギリスの天気は、気まぐれなので、見れるのは「運」次第。夏の公園と並び、イギリスの最も美しい景色の一つだと思います。


さて、やっと挙式当日の話。
挙式前日のクソ忙しい日に新郎新婦の家に泊めてもらった私達は、新郎、友人夫婦、およびベストマンと一緒に式場に向かい式場内のバンガローにチェックイン。式が始まるまでの間、式場備付けのバーで一杯ひっかけてから、式が始まるのはパブ文化が栄えるイギリスらしいところ。いよいよ、式が始まりますということで、芝生がまぶしい屋外へ移動。夏のイギリスは、日差しが強いが、風も強く、少し肌寒い感じ。

行く前はドレスコードのことで悩んだりしたが、行ってみると男性はスーツに青のネクタイが多く、女性は白以外の色でカラフルに着飾ってました。実際、新郎母はピンクを、新婦母は青を基調としたドレスを着て、元気なカラーリングでした。

人が多すぎて写真を撮れなかったのが残念だが、新郎入場、そして新婦が父親と登場。
いつも奇麗なジェスですが、当日はより美しく、stunning!!(驚くほど美しい)という感じでした。
とても仲睦まじい二人ですが、9年半の交際期間の間、3年間の遠距離恋愛があり、奥さんの病気もありました。本当に、良い時も悪い時も、富める時も貧しき時も、病める時も健やかなる時も、二人で乗り越えてきたのを見ているので、感慨も一入でした。


結婚誓約書にサインしつつも、アツアツな二人。
サインする間、友人の奥さんがアコギで歌ってました。

サインが終わり、ポッタニアの二人はハリーポッターの生演奏に合わせて退場。
ヴァージンロードを抜け、大きな木のふもとで集合写真の撮影。

  なんたらガールズと、そのパートナー達の写真撮影。
こんな調子でグループごとに写真撮影が行われるかたわら、
周りでは、ワイン片手に歓談タイムです。

写真撮影が終わると、屋内に移動し、いよいよ披露宴の始まりです。

 メッセージ・ツリー。

 席次表。出逢った場所でテーブル分けされている。

披露宴の最初にスピーチ。トリは新郎。
我々が日本から来てくれたと紹介してくれただけでなく、
日本語で「ドウモアリガトウ」と、スピーチ。

披露宴は日本の形式と変わらないが、皆で楽しく披露宴を行いたいという新郎新婦の強い意向によって、披露宴の最初にスピーチを行いました。スピーチの順番は、新婦父、新郎父、ベストマン、そして最後に新郎。自分のスピーチ思い出したら、こっちまで緊張してきた(汗)。イギリスのスピーチは、ユーモアを取り入れる習慣があるのか、ちゃんとしたスピーチの中にも、小道具まで使って笑いどころを織り交ぜ、楽しくも心に残るスピーチでした。中でも、新婦父のスピーチは、子を思う親の気持ちや、愛娘との想い出話を織り交ぜ、ドキュメンタリーな人間模様に弱い私には、嬉汁(キジル)が出る内容でした。

新婦が小さいころは、好奇心旺盛で我慢ができない子だったらしく、はじめての自転車を買った時、保険に入るまで乗っちゃダメだ!!と言ったにもかかわらず、近所の車に突っ込み、車の修理代に10万かかった(笑)。そんな娘が成長し、内面も外面も美しい女性になり、素敵な男性と出逢った、と(涙)。いいよね、家族。早く、娘の結婚式に出たい!!と思う今日この頃です。

スピーチが終わり、楽しみにしていた料理、そして歓談タイム。
日本と違うのは、新郎新婦の写真を撮りに行かないとこかな。
せいぜい、ケーキ入刃の時ぐらい。

 会場の外で、豚を丸一匹焼き、それをテーブルごとに取りに行くビュッフェ形式のプレート。
素材の味を活かす(笑)イギリス料理にしては、美味しかった。

ケーキより甘いわ!!


楽しい披露宴も終わりに近づいた頃、新郎のお父さんがやってきて、こう言いました。

In our life, we have a lot of chances(詳細は失念)
「人生には、色々なご縁がある」と。

なんでも、彼のお祖父さんは第一次世界大戦でドイツ軍に収監されたらしいのだが、何とか脱出できたから現在がある、と。もし、彼のお祖父さんが逃げれなかったら、ジョーは生まれてないだろうし、もし、私が留学せずに日本にいても、ロンドンに住んでも、ジョーに出逢うことはなかった。そう考えると、天文学的な確率で、人に出逢ってきたように感じ、今まで出逢った全ての人との出逢いは必然で、現在の自分があるのは、必然の積み重ねなんだと実感しました。ましてや、結婚ともなると、更に天文学的な確率であるのは言うまでもありません。

出逢いに感謝、そして、家族と嫁に感謝。

披露宴は盛況のまま終わり、2次会は隣接するテントの中で、新郎新婦がファーストダンスを踊りました。(美女と野獣のダンスシーンな感じです。)そして、ジョーと新婦の弟によるバンド演奏に合わせ、人々は好きに踊り、飲み、歓談し夜は更けていったのでした。

おしまい。


PS. ちなみに、結婚のお祝いは梅田J-periodで買った、夫婦箸を手拭いに包んであげました。
夫婦のコンセプトも、日本製品の品質もいたく気に入って頂けました。
そこまで箸を使う文化ではないけど、イギリス料理が不味いため、食文化は多国籍。
中華、ベトナム、タイ料理、日本料理も食べるので、 これからお祝いをあげるひとはおススメ。
商品説明の漢字にもかなり反応してたから、ミニ習字セットなんかもいいかも。



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